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「本音でリノベトーク」第8弾はカウンター下収納にフォーカスします。
前回の「失敗しないフルオーダーカップボード」、前々回の「フルオーダーで理想の家具をつくる」に続いてカウンター下収納をフルオーダーする時に失敗しない方法をご紹介します。
これからカウンター下収納をオーダーしようとご検討中の方にはご参考いただける内容だと思いますので、是非最後まで動画と併せてご覧くださいませ。
失敗しないフルオーダーカップボード
カウンター下収納とは?
カウンター下収納の「カウンター」は、キッチンのカウンターを指します。
アイランドキッチン等は、キッチンカウンターの天板が少しせり出していることがあります。
そもそもその名の通り、カウンターとして使えるようにチェアを設置して足を入れるスペースが確保されています。

もしカウンターとして使用しない場合はデッドスペースになってしまう箇所です。
そのデッドスペースを収納として活用するためにオーダー家具をご検討される方も多くいらっしゃいます。
この収納をカウンター下収納と言います。
これまでのお客さまの中でも、カウンターとして使用されるというケースは非常に稀で、カウンター下収納をお作りさせていただくことが多いというのが実情です。
フルオーダー?既製品?
今回はカウンター下収納をフルオーダーするという内容になりますが、カウンター下収納は既製品もあります。
これまで当サイトでもお話しさせていただいた内容ですが、既製品であってもサイズがピッタリ収まり、使い勝手が良く、空間に合った製品があれば問題ないと思います。

ただ実際には、理想的な既製品にはなかなか出会えないのではないかと思います。
サイズ面で見た時、幅が合わない、高さが合わない、カウンターから出っ張ってしまう等、何らかの問題が出るのではないでしょうか。

フルオーダーの場合は細かい単位でサイジングさせていただくので、シンデレラフィットが標準です。
デザイン面においても、面材やカラー等を合わせることができますので、もともとキッチンの一部であったかのように自然で美しい仕上がりを実現できます。
空間のアクセントにもできるカウンター下収納
少しお話しは変わってしまうのですが、カウンター下にアクセントクロスを貼りたいというご要望があります。
多くの場合、カウンター下の奥まった部分はそのお部屋の壁と同じクロスが貼られています。
そこへアクセントクロスをということなのですが、少し奥まっている分、折角のアクセントクロスがあまり効果的では無いこともあります。

このような場合、キッチンの一部となるカウンター下収納をおすすめすることがあります。
収納の面材を工夫することで、カウンター下収納自体をアクセントにさせることも可能です。
良いことばかりではない!?知っていただきたい重要な注意点
ここまでカウンター下収納の魅力についてお話しましたが、ご注意いただきたいことについてもお話しさせてください。
ずばり、意外と収納力がない、ということです。
そもそもカウンターの下のデッドスペースを活用しているため、天板の出っ張り分程度しか収納の奥行きは無いということです。

天板の出っ張り分は25〜27cm、深くても30cm程度です。
そこへ扉を設置したりするため、実際にはその深さ分をフル活用することはできません。
仮に25cmの場合ですと、実際の内寸は20cmに満たない程になります。
大きな物を収納することは出来ませんが、小さな物を沢山収納することには向いていると思います。
グラスやおちょこ等を収納されるケースもありますし、食器類以外であればサプリメントや爪切り、文具や乾電池等でしょうか。
スライドドアをおすすめできない理由
カウンター下収納はサイズが限られている箇所になりますので、多くの場合は収納の扉は観音扉で、中の収納部は可動棚で構成します。
引き出しを組み込むことも可能ではありますが、更に内寸が小さくなってしまうため、実際のところ現実的ではありません。

観音扉と書きましたが、カウンター付近にダイニングテーブルを設置する際、観音扉が開く分と収納からものを取り出せるだけのスペースを確保する必要もあります。
観音扉ではなくスライド扉にしたいというご要望もあるのですが、スライド扉を引き込むスペースとして扉2枚分のスペースが必要になってしまいますので、更に収納力が下がってしまいます。
見た目の美しさ、収納としての実用性を考えた時、結果として観音扉が最適解だと考えております。
魅せる収納に
ここまで収納としての役割をお話しさせていただきました。
次にご紹介させていただきたいのは、ディスプレイとしての役目を持たせた魅せる収納です。

収納部の観音扉と可動棚をガラス素材のものにし、奥の面をミラー素材に、収納内部に照明も加えることで透明感があり奥行き感もある美しい魅せる収納になります。
お気に入りのグラスを並べたり、小さいサイズのアート作品を並べるのも良いですよね。
「収納をつくる」というより、「飾り棚をつくる」というイメージで捉えることもひとつの方法です。
リノベーションをご検討中のお客さまへ
ここまでカウンター下収納に関する色々なことをお話しさせていただきました。
「カウンター下収納だけでも考えることがありすぎて大変!」と感じられたかもしれませんが、安心してください!
今はまだ漠然としたイメージだとしても、ナインフォーが全力で具体的なイメージに膨らませます。
そのためには、お客さまとの対話がとても重要です。
空間のデザインや生活動線のことなど、ちょっとしたお悩み相談から是非ご相談ください。
ナインフォーは、上質な内装デザインや高い施工品質は提供できて当然のことと考えており、もっと手前にある「お客さまのニーズを見極め、どのように具現化するか。」ということを重要視しております。
お客さまが伝えきれない「真の理想」を見つけさせてください。
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