HOME RENOVATION・SHOP DESIGN
株式会社nine for
Menu
Close
94 topics

住まいの回遊動線について徹底解説

// Publish

// Category

renovation talk

住まいの回遊動線について徹底解説
play_arrow Play

Comment

コメント

本音でリノベトーク第5弾は住まいの回遊動線にフォーカスします。

ミヤモトのリノベーションに対する本音も交えながら、リノベーションをする際の回遊動線についてご紹介いたします。

是非動画と併せてご覧くださいませ。

 

 


回遊動線とは

住空間の中を移動するための経路のことを動線と言いますが、回遊動線は生活をより良くするために敢えて回れる様にしている間取りのことを指します。

扉はあるにしても、行きたい部屋にいろいろな部屋からアクセスできて、ぐるぐると回れる様にしている間取りというイメージです。

 

 


一般的な間取りと動線

例えば一般的な住まい、中でもマンションの動線を考えてみましょう。

玄関を入ると目の前に廊下があり、左右にトイレやバスルーム、寝室などへの扉が配置され、廊下の先にはLDKへの扉がある。

この様に、玄関と廊下を主軸とした動線になっているることが多いのではないでしょうか。

言い換えれば廊下からすべての部屋にアクセスできるということになります。

更に良く考えてみると、殆どケースでひとつの部屋にはひとつの入口しか無いということがわかります。

 

住まいの動線で生活を改善

 

住宅の間取りや動線の設計は、これまで多くのユーザーの声が反映されており、多くのニーズの平均値に設定されていることがあります。

戸建ての注文住宅ならほぼまっさらな状態から設計することもできますが、販売されている完成済みの戸建てや分譲マンションはそうもいきません。

この標準的な間取りが住まわれる方のニーズにフィットすれば何ら問題はありません。

生活をしていて不便を感じなければ良いということです。

ナインフォーでは標準的な動線以外にも、住まう方のニーズに合わせて豊富な選択肢を提案できると確信しています。

 

以前に当サイトで紹介させていただきました、ダイニングの収納をパントリーに変更し、そのパントリーの入口をキッチン近くに新設することで、お料理が大好きなオーナー様の家事動線をアップデートしたという事例があります。

この事例では小規模な間取り変更でしたが、少しの変更で毎日の家事をより快適にしたい、というニーズにお応えするプランニングをさせていただきました。

まさに、住まう人にとってのベストな動線を間取り変更で解決するというリノベーションの醍醐味のひとつですね。

 

 


間取り変更プラン – Before

ご夫婦二人で住まわれるマンションのリノベーションプランの例をご紹介します。

収納力の強化と生活動線を考えた快適なマンションライフを実現したいというご要望がありました。

まずはリノベーション前の間取りをご覧ください。

 

間取り変更プラン - Before

 

やはり玄関を入って廊下があり、すぐに両サイドに洋室2部屋とトイレへの動線があります。

突き当りの扉を抜けるとLDKへと繋がっています。

リビングからは和室への動線、キッチン横にはドレッシングルーム(洗面所)への動線があります。

このドレッシングルームへの動線は、キッチンからと廊下側の扉付近と2箇所の入口が設けられ、2方向からアクセスすることが可能です。

この2方向からアクセスできることは、実際の生活をイメージした回遊動線です。

さらにキッチンの奥から洋室にアクセスできる間取りとなっています。

 

 


間取り変更プラン – After

そしてナインフォーが提案させていただいたリノベーション後の間取りです。

 

間取り変更プラン - After

 

まず、玄関を大きくゆとりのあるスペースにしています。

玄関を入って右側にあった洋室を無くし、収納と玄関スペースそのものに変更。

一軒家の場合は玄関スペースが広く設定されていることがありますが、マンションでは多くの場合玄関スペースが小さく設定されていることが多いので、リノベーションしていない間取りではなかなか目にすることがない構成です。

キャンプ用品や釣り道具など趣味のアイテムを玄関に収納できると便利に感じられる方もいらっしゃると思います。

 

そして、玄関の右奥の扉を抜けると洗面所へと繋がります。

帰宅してすぐに手を洗え、更にそのままキッチンへと抜けることができます。

洗面所から浴室にもアクセスできるため、お子さまがいらっしゃる場合、泥だらけになっていてもそのままお風呂へ、ということも可能です。

 

洋室の収納と生活動線

 

次に、玄関から左側の動線です。

左側はLDKへ抜ける廊下になっており、その廊下の左に洋室と収納、右側にトイレと収納という構成になっています。

左側の洋室に注目してください。

この洋室にはベッドのヘッドボード裏の収納に加え、ウォークインクローゼットも備えています。

このクローゼット、さらに奥に抜ける設計にしており、倉庫的な収納に繋がります。

もとの間取りではこのクローゼットは和室に当たる空間です。

さらにさらにその収納からリビングに抜けることができます。

複数の部屋から歩いて入れるクローゼットをウォークスルークローゼットと言います。

キッチン奥の洋室は大きく変更していませんが、収納を見直しています。

 

この様に、実際に住まわれる人の動きを踏まえてひとつの部屋に複数の入口を作り、普段の生活動線をより良くするという間取り変更プランの例です。

 

 


ウォークインクローゼットの魅力

今回の間取りでは、ウォークインクローゼットが複数あります。

ウォークインクローゼットのメリットは収納したものも見せないという点です。

例えば寝室の収納を想像してみてください。

通常の収納であれば、寝室の壁面に扉が複数設置され、中の物を取り出すときに当然収納の中身も見えてしまいます。

ウォークインクローゼットにした場合、そこへのアクセスはひとつの扉のみとなりますし、中にはいって扉を閉めれば寝室側から中の様子は見えません。

 

こうすることで寝室の美観は保たれ、生活感を感じさせない整った美しい空間を維持することができます。

生活感を出さないために寝室側の演出も映え、例えばよりホテルライクな印象に仕上げることもプランニングしやすくなります。

生活感を感じる空間で何らかの演出をするよりも、無駄を排除した空間に演出をしたほうがより効果的になります。

 

 


水回りの移設

ここまでの間取り変更の説明で気づかれた方もおられると思いますが、実はこの間取り変更でトイレとバスルームの位置を変えています。

そうです、水回りも位置を変えることができるということです。

ただ、建物自体の構造によって変えられない場合もあります。

床の構造やパイプスペースなどの条件によってできる、できないが分かれます。

 

水回りの移設に関しては、以下の記事を参考にしてみてください。

水回りは移設できないとお考えの方も多くいらっしゃいますが、トイレやバスルーム、キッチンの位置までもお好みの場所に変更できるとなると、選択肢の幅は広がりますし、様々な生活スタイルに合わせた間取りプランを考えることができます。

 

 


回遊動線を確保するメリット

生活動線をアップデートすることに加えて、絶対にお伝えしたいメリットは換気のしやすさです。

先程の間取りの扉をすべて開けると、家中空気が通ります。

外に面した窓が限られるマンションでは湿気が溜まりやすい洗面所などに特に効果的です。

 

 


回遊動線を確保するデメリット

回遊動線を確保するために必要なもの、それは人が通れる空間そのものです。

ということは、その分通路が増え、どこかしらの空間を小さくする必要があります。

全体の空間で考えた時、人が通れる部分が増え、実用的に使える部分が減ってしまうということです。

 

例えば、扉の前に物を置くことはできません。

ひとつの部屋にふたつの扉がある場合、その分物を置くスペースは減るということです。

この点のみで考えると、多くの動線を取るか、収納力を取るかということになります。

ただ、全体の収納力が減ったとしても、効率的に使える収納に変えることができた場合、極端に収納力が減ったと感じない場合もあります。

動線の改善をしつつ「使える収納」も併せてプランニングさせていただきます。

 

 


間取り変更はどこまでできる?

実際にリノベーションでどの程度まで間取り変更ができるか、意外と知られていないと感じています。

物件の諸条件にもよりますが、水回りを移動できるとすべての部屋をかなり自由度高く変更できます。

感じ方には個人差がありますが、「想像以上に変えることができる!」と思っていただいて良いと思います。

仮に水回りが移動できない物件でも、床を上げるなどの方法で移設するという方法もあるにはありますが、フルフラットにできないという点で住まわれる方を選んでしまうかもしれません。

 

最も重要なことは、実際に住まわれる方が快適に過ごせる空間を作れるかどうか、だと考えております。

様々なご要望に対して最適なプランニングをさせていただきます。

 

 


リノベーションをご検討中のお客さまへ

ここまで回遊動線に関する色々なことをお話しさせていただきました。

「回遊動線や間取り変更だけでも考えることがありすぎて大変!」と感じられたかもしれませんが、安心してください!

今はまだ漠然としたイメージだとしても、ナインフォーが全力で具体的なイメージに膨らませます。

 

そのためには、お客さまとの対話がとても重要です。

空間のデザインや生活動線のことなど、ちょっとしたお悩み相談から是非ご相談ください

ナインフォーは、上質な内装デザインや高い施工品質は提供できて当然のことと考えており、もっと手前にある「お客さまのニーズを見極め、どのように具現化するか。」ということを重要視しております。

 

お客さまが伝えきれない「真の理想」を見つけさせてください。

 

 


回遊動線や間取り変更に関連するピックアップ記事

CONNECT US CONNECT US Connect us
HOME RENOVATION・SHOP DESIGN
株式会社nine for
Connect us ご相談・お問い合わせ